女子大生雑記録

日々の面白いこと面白くないこと

ぽろぽろ

 

三羽ならんだハトの頭がみんなバラバラの方を見ているのが不思議だ。白線が光って眩しくて耐えられず、大通りの横断歩道をさけて走ってやった。日陰を求めいつも歩かない道を帰ると、立てかけの家からベニヤ板の匂いがするのだ。ホームセンターの記憶がよみがえる。うちの親はホームセンターが好きだった。毎週のように週末はホームセンターへ行った。私は、木材のコーナーで細くて冷たい通路の隙間でずっとずっと上の棚まで積まれた木を見上げながら匂いを嗅ぐことと、電動ネジまわしの試機をウィンウィンやることと(これはよく父に危ないからやめなさいと言われた)、金魚や熱帯魚コーナーでガラスをつっつくことなどがすきだった。おばあちゃんは毎回お花の鉢を買った。いったい、大きい店やスーパーは好きだ。たくさん買い物をするのだ。そして買ったアクリルボックスや、お花や、ライフでお買い物した食材を詰めた袋、家電製品の箱、などなどと一緒にオデッセイの3列目に私が詰め込まれるのが常だった。5人家族+おばあちゃんで6にんのりのオデッセイ、中の妹は2列目の椅子と椅子の間に座ったものだ。私はあの狭い、荷物に挟まれた空間が好きだった。天使にラブソングをのサントラが流れる車内で、20分くらいで着く家の前まで運ばれて行く。運が良い日は、家に行く前にトイザらスに行ける。おばあちゃんがまだお仕事してた当時はしょっちゅうおもちゃを買ってもらったのだ。妹の誕生日、私の誕生日、こどもの日、クリスマス、何かにつけてプレゼントがもらえた。そして家に着けば、みんなで手分けして家と車を往復したりして、そのあとは大体お鍋を食べたり、ママとパパがご飯の準備する間にサザエさんを見て。そしておばあちゃんをお家まで、パパが車で送って行く。子供たちはみんな下まで送る日も、玄関まで送る日も、おばあちゃんの手をぎゅっとして、チューする。私はいつもおばあちゃんの爪が真っ赤に塗られているのが好みではなかったし、おばあちゃんの手を握る力がとっても強くて怖かったりもした。でもおばあちゃんは大好き。たまにママの許可が下りた日には送るパパについて行く。帰りは二人だけなので助手席に乗れたのだ。いつもよりも綺麗に町が見えて、しかも夜なので、普段はつけたくなかったチャイルドシートを後ろの席から持って来て、底上げして遠くまで見てやろうとしたり。寝るときには、妹に創作話をはなしてあげたり。布団の上で組体操したこともあった。

 

東京に来て、初めてこんなことを思い出した。当時はずっと小さくて、8つか9つ、末の妹がまだ幼稚園くらいの話だ。いまとても幸せな気分だが、不安だ。あの頃は、いとことも交流があったし、なによりひいばあちゃんが生きていた。おばあちゃんも病気をする前でバリバリ自営していた。最近自分の家族について良いイメージを持っていなかったが、少し自分が被害妄想しすぎていただけなのかもしれない。かと行って今の私の状況は変わらないのだけれど。たまにはこういう思い出に浸るのもいいかなとか思った。なんだか辛いような幸せなようなさみしい気持ちだ。友人の言ってた孤独への危機感の芽生えかもしれない。この肯定的な気持ちが少し芽生えた今なら能動的に家庭を持とうと思えるような気もしなくはないのだ。怖いよ。

 

私は楽しかったことを思い出すのが下手くそなフレンズだからすぐにムリになるのかな?