新卒女雑記録

22時ちょうど 東京発

四角いシュークリーム

 

東京駅、大丸の地下、15時、バイト終わりに向かう場所。今日は夕方からデートなので、きちんとお化粧をなおす。恋人は毎回遅刻する。今日はデートのつもりで来てねと、お願いしておいたので14時頃に、準備してますと、連絡が入っていた。待ち合わせは16時半、まだまだ油断はできない。わたしは待ち合わせ場所まで15分で着いてしまうので時間を潰さなくてはいけなかった。

 

恋人とのお花畑ライフを飾るにふさわしいアイテムとは。美味しいお菓子である。デパ地下は宝箱なので、自然わたしの足も軽く、今日はシュークリームが食べたいようと、リクエストがあったので丁寧に売り場を探す。ヴィタメールで小さなチョコレートのシュークリームを2つ買った。あんまりにも小さなシュークリームで不安になったので、さらなるものを求めて改札内、グランスタへ行く。ダロワイヨの四角いシュークリームを見つけた。変なシュークリームだが、興味があったので購入。時間もいい感じになったので待ち合わせに向かう。

 

やっぱり待ち合わせの時間に人は来なかった。やはりな。という思いであるが、大切な紙袋の重さが、私を、そこにとどめる。15分ほど遅れて来た人が、すぐに見つけられたよなどふざけたことを言う。いや、わかりやすいように前待ち合わせした時にあなたが立っていたところに立っておいてあげただけです。

 

デートしてお家に帰って、冷蔵庫にシュークリームを入れて、ケラケラ話していたらいつの間にかねていて、起きたわたしは相手を起こすのも忍びないので一人でシュークリームを食べた。いつになれば二人で美味しく甘いものを食べられる日が来るのだろうか。あとで食べてねと連絡を入れて、家を出る。

 

次の日食べたよってお返事が来た。変なシュークリームやった?と聞くと、普通って来た。四角いシュークリームが普通な世界に彼は住んでいるらしい。

 

追伸

ヴィタメールのシュークリームが美味しかったらしいので、またいっぱい買って行くね。と伝えると、美味しいものはちょっとだけあるのが、美味しくて楽しいから1個でいいと言われたのが、嬉しかった。わたしもヴィタメールのシュークリームの方が好きやと思った。