新卒女雑記録

22時ちょうど 東京発

嫌いなものが

 

あなたが食べられないものがあるとして、わたしはそのことをかわいそうだと思うことはあるが、今更無理に食べられるようになれとは言わない。ただ事前に知らせて欲しいだけ。晩御飯をウキウキ作った後に、私はそれを食べられませんと言われて、2人分のそれを2日に分けて食べるような悲しいことを避けたいだけなのです。避けられたはずの悲しみへ頭から突っ込むと言うような行為は、幼さ、として何処か遠く、2度と思い出しもしないところへと追いやってしまいたいのです。

 

同様なことは、いくつもいくつも続きます。たとえば、花火大会に行った時、恐ろしいほどの人混みになるであろうことは事前に伝えていたにもかかわらず帰り道にはこう。花火も興味ないし、こんな人混みなら2度と来ない。思い出したら涙が出た。デートで行きたいところを考えてと言われたので、パフェが食べたいと言った。パフェに連れてってもらったけど私が1人で食べた。あなたはニコニコ笑って見ているわけでもなく、居心地悪げにケータイでゲームをした。いつも、家に帰れば寝落ちする、2時間で起きるといって起きたためしはない。できないこと、やりたくないことがあるなら、事前にそうだと伝えることが、優しさだと言わないか。何より今書いていて気がついたが、これは思っていた以上に悲しいことなんだと思う。私の好きなこと、好きなものを一緒に楽しもうという姿勢のないことが、私を苦しめているからだ。ただ、それだけが、最も悪いのだ。