新卒女雑記録

22時ちょうど 東京発

君と会えたら

 

草野マサムネの季節がきた。私の中では、草野マサムネユーミン尾崎豊、基本的にこの3人が順繰りに、私の心を波立たせている。そして歌に疲れれば、吉野弘の言葉がわたしにはある。

 

圧倒的なものを目の前にして、涙する才能が、わたしにはある。優しい美しい言葉に心を苦しくすることができる。高速道路から見える永遠に繰り返しているのかとさえ思われる風景のなかに新しいものを見つけることができる。目の前に、憧れを見つけて、悔しいと思うことができる。わたしはまだ諦めていないと心の底から思う。まだ始めていないと。始めるきっかけがなかったのか、わたしが潰したのかも、しれないが、まだチャンスがあると、信じている。悔しさからくる怒りのパワーが、まだ枯れない、ならば大丈夫だとおもっている。なんでも、できる。

 

好きな人に、愛している?と聞くことが、恐ろしい。とても薄い(ようにわたしには感じられる)、肯定の返事が返ってくるかもしれないことが、恐ろしい。唯一の、500時間寝ないで考えたくらいの、愛。あるいは、直感的にわかってしまう、愛。そのどちらかが、伝わるような言葉を生みたい。500時間悩んだんやでって、わたしが言えば彼は、500時間って何日?おれ算数できないからそういう例えやめて。と、言う。クスクスと笑う。

 

みんながみんな、子供に戻りたいと言う。わたしも子供に戻りたいと思う日がある。優しさだけがある、悪意を見ない、疑わない、素直な気持ちをもとめて涙を流す日が多い。わたしの、わたしたちの腕の中では夢の時間が永遠に続く。正しい答えが見つかる日まで、永遠に。