新卒女雑記録

22時ちょうど 東京発

ブルーにしないで

愛を知らせるやり方が、二つある。相手が嬉しいと思うことをしてあげること。相手が悲しむことをしないこと。わたしは後者に一層の注意を払うようにしている。そっちの方が、ずっと、ずっと優しいようにおもうから。

 

相手が嬉しいと思うことをしてあげること、これは自分が主体になる。相手が喜ぶだろうな、と思うもののうち、自分にできることを選んでしてあげる。はっきりとした相手の喜びが、見れるので、わたしの心も満足がいく。

 

相手が悲しむことをしないこと、とっても難しい。まず第一に相手が悲しいと思うことは、最初、わたし自身の想像からしか生まれない。失敗を犯してしまい、相手を泣かせてしまったことがあるのなら、悲しいことがなんなのかは知っているかもしれないけれど。つぎに、これが一番のどうしようもないポイントなのだが、たとえ、相手が悲しみを感じる事柄を知っていたとしても、それが自分にとって悲しいことであるとは限らない。理解のできないことを意識にとどめておくことには努力がいる。つまり、先に言ったことに対応させると、相手が主体であり、こちらには選択権はない。加えて、これは完全なる裏工作なので、相手からの余計な感謝は得られない。

 

そして仲良しな2人の不幸のほとんどが心の豊かな方の涙に終わるのだ。