見知らぬところで人に出会ったらどうすりゃいいかい
おれははぐれものだからお前みたいにうまく笑えやしない
夢を求めるならば孤独すら恐れはしないよね
ひとりで生きるなら涙なんか見せちゃいけないよね
部屋で、二人壁にもたれ、扇風機の音の響く部屋で、大きな声で歌った。歌いながら彼は泣いて、これってまるっきり今の私の心境じゃないかって思って泣けてくるさ、と言った。人の書いた詩に自分を重ねて涙を流して甘えてくる彼をうらやましいなあと思った。さらに彼は続けて、私の場合、歌ってる尾崎自身にも女のほうにも自己投影できるんだぜ、といった。ひとりで二人分、きっと何人分もわかってしまうなら、きっと早くに寿命が来るのかもしれないなあと、そのときも考えていた。
回帰線、私の好きな存在という曲が入っているので聞いて欲しい。