新卒女雑記録

22時ちょうど 東京発

台湾のひと

 

8月、ゲームセンターで1人UFOキャッチャーと白熱の一線を交えていたとき、横でずっと見てる変な奴がいた。普通のオタクか?と思ってたら、途中で携帯の画面を見せてきて、google翻訳が、あなたは多大に費やします!頑張って!と書いてたので中国人だとわかった。結局彼はわたしが3000円を投げ込むのを横で応援して、取れた時には一緒に喜んでくれて、横の変なおばさんも祝ってくれたけど。そのあと、話しかけたそうにしてきたので、少し話をした。彼は台湾から妹ときていて、ゲームが好きで、龍が如くの舞台である新宿に行ってキャッチの激しさに辟易としてホテルの近くのゲーセンでゲームをしていたらしい。わたしのやってるのとおんなじ格ゲーが好きやというので、ps4で友達になり、顔本で友達になり、ラインを交換して、ホテルと家が近かったので歩きながら一緒に帰った。これはナンパなのかなんなのか?と思いつつ、別れ際に送ってもらったから飲み物でも買うよと言われたけど、急に怖くなったのでそのまま別れた。

 

会話は全編英語で、そのあと毎日一通くらいは、ラインが来た。英語で文を書くのもできなくないがしんどかったので1日1回しか返してなかった。あった日はちょっとハイだったので、3日目くらいから、2度と会わないであろうし、返事を切ってやろうかとか、ブロックしてやろうかとか思っていた。

 

話の流れで、スキーが好きだということを言ったら、彼は日本でスキーをしたい!といい、来年の2月のチケットが安いから、一緒に行かないか?と誘ってきた。流石に会ったばかりの会話も快調に行かない相手と旅行に行くのは億劫すぎて、彼氏もいるからむりだと断ったのだが、友達も呼んでも良いから行こうよ!とさらに誘われて、もう完全に面倒になってしまって、既読無視した。

 

次の日、彼から、君は日本でわたしに親切にしてくれた初めてで唯一の人だ、この友情を大切にしたいので、昨日の提案は、もっと仲良くなってからにしよう。でもやっぱり2月に日本へ行こうと思うから、その時にはゲーセンで一緒にゲームをして、ご飯を食べよう!不安に思うなら、友人を連れてきてくれても構わないよ!と、連絡が来た。猛烈に感動してしまった、、、。かねてより外国人に心はあるのか問題(当然あるんだろうけど全く見えない問題)を抱えていたわたしにとって、確実に、全てが変わった瞬間であった。彼はわたしの心を想像し、自分の行動の是非をとい、自分の心をわたしに見せてくれた。また、わたしの拙い英語にわたしの心を見てくれた。当たり前なんだけど、わたしは、そういうことができたことがなかった。もちろん、日本にいて、日本語を話せる外国人の人の心は見えたことはあったけど。本当に初めての経験で、とてつもない感動をおぼえた。笑う。怒る、感謝する、より深い感情に触れた、クラスメイトが友達になった日みたいな。興奮して、20行ぐらいのラインを返した。

 

あともう一つ、台湾人は拼音を使わないっていう話をきいてからどうやって文字を打ってるのか謎だったのだけど、なんだか部首みたいなのを組み合わせて打っていた。