新卒女雑記録

22時ちょうど 東京発

若いので

 

外に向けて、目にするもの、口にするもの、匂い、に向けてセンサーを働かせています。

わたしのイメージのうちでは、センサーはとんがった、針のような、ハリネズミのような具合に体の周りにオーラのように飛び出ているようなもの。老いていく、そのことは、そのセンサーの針先が色々なもので削られ、丸くなり、何にも刺さらなくなって世界をぼんやりとしか知覚できなくなること。

年末に書き始めたこの記事を、年が明けてようやく完成させようとするこの怠惰さ、これは怠惰さではなく、老いなのである。見つけたものをすぐに深く追わない、またどうせそのうちに、見つけることができるだろうと考える。初めて見たものに素直に驚かない、これもきっとおそらく「普通」に含まれるべきものなのであろうと、二度三度もっとたくさんこれから目にするはずのものなのだろうと今までの経験から予想する。拘らない、固執しない、初めて何かに手をつけることにドキドキしない。考えることを億劫がる、センサーはまだ機能していますか。自分の「普通」を拡大していませんか。わたしは最近自分の普通が拡大していることを認知して心が折れそうです。

 

同じ研究室の友人を唆してまだコアタイム中にスタバにエスケープした日。サボってスタバ行くのがめっちゃ楽しいと、はしゃいだ彼女に感じた健康な明るさをわたしはまだ手に入れられますか。