新卒女雑記録

22時ちょうど 東京発

おこらないで

いつも、おこらないでください、と思いながら生きている。嘘、結構誇張がある。いつも思っているわけではないが、自分が相手と違う意見を言えば、怒られるんじゃないかと、不安に思わないことはない。とくに友人に対してそんなことを感じることはないが、恋人に対して強く思う。でも私は頑張っていた。嫌なことがあったら言ってと言われていたので、頑張って怖かったけど、嫌なところを指摘してきた。でも言えばいうほど相手は、はいはいと、まるで相手にしていないかのように、私1人が怒ってるような風に振る舞うのだ。なぜ?とずっと、相手にされていないのだと、悲しんでいた、実家での母親の姿に自分を重ね、暗い気持ちになったりしていた。

だが先日、素晴らしいことがあった。私が、相手の嫌なところを言うとき、いつも、怒りに任せて言い放った。何でこれこれこんなことする?お前は私に嫌われたいのか?もうわかれます。だいきらいです。私は相手の嫌なところを言っているつもりだった。どうして怒らずに言えないの?怒る前に先に言えばいい、と言われた。私はそんなやり方を、知らなかったことに気がついた。嫌なところを言ってねと言われても、相手の嫌なところを指摘する方法は怒り、泣き、半狂乱になって、裏切られた気持ちに浸りながら、相手にされた嫌なことを列挙し、罵る。これだと思っていた。まさに母が私に何度もしたこと。何か言えば、そんなふうに返ってきた。それが、相手への気持ちの伝え方だと思っていた。

ほんとうにわからなかった、嫌なところがあったら言ってね、が普通の会話の中で、当たり前のように、こう言うことされると嫌なのと、伝えることを指していると言うことが、わかっていなくて、だってそんなやり方知らんもん、と、エンエンオンオン泣いてしまった。

 

まだかなり難しいが、気になったことはすぐ聞く、間違っていると思えば教える、嫌なことがあれば時間が経ってしまってもその日のうちに言う、やって欲しくないことは事前に伝える。と言うことをかなりがんばっている。ダメなところがひとつ減ったよ。

 

あなたは改心したねと、褒められた。