女子院生雑記録

22時ちょうど 東京駅発

作品展

小学校の行事で、毎年図工の時間に作った作品を体育館に集めて展示して、親を招待して見にきてもらう『作品展』というのがあった。わたしは割と器用でなんでもそつなくこなす小学生だったので、高めのクオリティの作品をいつも生み出せていた。でも残念ながら本当に器用なだけなので、子どもらしいオリジナリティ光る一品というものはなかなか作れなかったし、子供ながらにそれは悩んでいた(今も)。

 

そんなわたしが作品展にて大活躍のしたのが(たしか)四年生の時である。その時の作品展の課題の一つが、家からモチーフを持ってきて、紙粘土でそれを作ると言うものだった。わたしはオリジナリティは自信がなかったけど目の前にあるものを見て描いたり立体のものを作ることについては好きだったし、得意だった。わたしは張り切った。張り切った結果、モチーフにレタスを選んだ。もしかしたらモチーフの縛りが野菜か果物とかだったかもしれないが、確かその当時、家庭科の授業で先生が豆知識としてレタスは芯が赤くなってないのがいい、と教えてくれたのがやけに印象に残っていたから選んだというような気がする。母から小遣いをもらって、家の下のスーパーに行きレタスを買ったのははっきり覚えている。他にレタスを持ってきている人は多分いなかった。とにかくわたしは真剣に紙粘土を伸ばし丸め貼り付けて、丁寧に色を塗りまあ見事なレタスを作り上げた。

どれぐらい出来が良かったかというと、担任の先生がわたしのレタスの芯にかける熱情とその出来に感心して、芯の部分が見えるようにとレタスを逆さまにして展示しようと言ってきたり、母が家に持って帰ったペーパークレイレタスを新聞紙に包んで、美味しくできたから食べてね♡と書いておじいちゃんちに送ったりしたぐらいのものだった。そして現在もわたしのレタスはおじいちゃんちの飾り棚に、蝶々の剥製と、壺と、日本人形と一緒に飾られている。周りにとにかく褒められて、小学校で一番良い思い出かもしれない。自分が明らか勉強できることはもう十分わかってたし、それ以外のことで褒められたのがかなり嬉しかったのだと思う。

 

ということをレタスをちぎりながら思い出したのでした。