新卒女雑記録

22時ちょうど 東京発

阪神ファン

阪神ファンは日々忙しい。

岡田監督の采配非難をしては、矢野前監督を再評価する。かと思えば岡田監督を持ち上げて、矢野前監督のオキニ贔屓を非難する。

勝って狂喜乱舞、負けて怒り狂い、雨で試合が流れても順位変動で一喜一憂。

さあもっと細かく見れば、一回表の近本の打席、打てばメガホン叩き喜び、空振りすればあーあと叫び、見逃し三振には振れやとヤジ飛ばし。4球えらべばよう見たな!1裏に外野に来た近本にツーアウトのハンドサイン。

まだまだ細かくできる、一表の近本への一球目、ええコースに行ったボールを見送る近本。審判もボールの判定、今のストライクか思ったわァとはしゃぐ虎ファン。二球目ど真ん中見逃しにため息をつき、今日は打たへん日か〜。と。三球目引っ掛けた球がファールボールになれば、追い込まれたやんけ!と憤るが、四球目もファールなら、ええねんええねん!近本はピッチャー疲れさしてなんぼや!と今度は褒める。

野球ファンの3時間はこうして過ぎていく。そして試合を終えたあとファンの心に残る最も強い感想はといえば、、、とらほー!orまけほー!である。(勝ったか負けたかの意味)

 

本当に人のことを言えないが、はっきり言って阪神ファンはこの傾向が強いと思う。

野球にもシーズンという概念がある。もちろん優勝するためには目先の勝ちが重要だ。だけど、それ以外の楽しみ方をできないファンが多すぎるのもチームにとって不幸なものだと思う、のだ。

 

野球ファンなんて、そんな2,3年だけ野球を応援してます!みたいな層が多いわけではないと想像しているので、特定のチームを何年も何十年も応援するわけだ。その中で今後チームにどんな選手が必要か、どうやって育成するのがいいのか、目玉選手が入ったとして、どうやって長く活躍してもらうのか(藤浪の話)、2006年のチームと今では何がちがうのか(練習とか、環境とかも含めて)、そういうことも一緒に考えたり、楽しめたりするようなファンになりたいとは思わないか。

私は今思っています。

 

そしてここまで書いて、これが政治の話なんだなと、思いました。ですよね?