新卒女雑記録

22時ちょうど 東京発

今日はあったかくって

新しいバイト、8-13時なので起きれるか毎日不安で眠りが浅いのです。暁を覚えずか体に染み込んでいるので、寝る直前の直前、そして夢の中でも起きないとと考えていないと起きられないのでした。眠い中眠い仕事をこなして、労働を恨みながら建物からでたとたん鬱屈した私の精神は暖かな春の光で解かれた。

自転車を漕ぎながらの帰り道、海からやってくるしょっぱ苦いぬるい風。父と何時間も釣り糸を垂らしてぼーっと過ごした日の記憶。剪定するおじさんが落とした枝の切り口から緑の匂いが蒸されのぼってくる。指で分厚い葉なんかを潰した時の、公園の草っぱらに鼻を擦り付けた時の、小学生の時学校帰り友達とつつじの蜜を吸うために植え込みに入り込んでいった日の雰囲気がして。家に着く頃にはポニーテールの中が蒸されてなんとなく温かい空気が溜まった不快な感じも思い出されたくらいには暑い日でしたが、駐輪場の桜の花がまだ春なんだよと日陰の涼しい風を運んでくれたのでした。つまり今日はとってもいい日でした。