新卒女雑記録

22時ちょうど 東京発

世界は3人まで

 

本を読んでいてふと気がついたことがあった。いつだって、場面場面を切り取れば主たる登場人物は3人ということがほとんどだと。そしてシャワーを浴びている時は本当の一人の世界なので、冴え渡った私は過去を思い返す。現実の私の世界はどうだろう?登場人物はいつも何人だ?当然そうあるはずなのだが、3人だと、言えると思った。関係ないが、私が日常で好きな場所は、トイレの個室(ユニットバスは除く)、シャワー、布団の中、人が2,3人しか乗っていない電車だ。実家の頃は、誰もいない時とかはトイレを自室にして、床に座りフタを閉めたトイレを机にして本を読んでいた。将来家を作る時は是非そのぐらいの大きさの読書部屋を作りたい。

 

ところで、私の世界の登場人物はいつも3人。今は大抵、自分とそのときに一緒にいるあるいは連絡を取っている彼氏と友達、の3人だ。グループで遊ぶようなこともある。でもいつもじゃない。たいてい3人を超えるとお手上げで、結局みんなで会話はできない。不思議なことに、友達二人と私で遊ぶ時なんかは、もうずっと彼氏のことは思い出さない。友達と私で二人の時なんかは、ちょこちょことラインの返事を送ったりする余裕がある。そういう意味で3人目の席には彼氏が座る。考えてみれば、実家に帰った時、妹二人と私、あるいは、妹ひとりと母と私、で出かけることはあるが、妹二人と母と私、というのは思い出さない。もちろん家族5人で出かけることはある。そういう時も子供3人と父母に分かれる(これはたまたま子が3人だからか?)。

 

登場する人が少ないというのもなかなかない。小説でも恋人と友人と自分、あるいは自分と犯人と助手、教師とわたしと自分の母、自分と母とその恋人、………というように必ず何か必然的な3人目がいる。二人で完結させるのは難しい。批判の目が薄くなる。日頃批判的思考を心掛けない人間でも、どこかに3人目を置いているのだろうか。人間は無意識のうちにバランスを取ることを試みるのかなあ。

 

とりあえずこの大発見に私はどや顔している。他の人がどうなのかを、早く知りたいな。