新卒女雑記録

22時ちょうど 東京発

セコイヤチョコレート

まあまあ前の下書き消費。

 

スーパーを何軒も見に行ってようやく見つけることができた。いちご味の方は残念ながら扱っていなかった。

 

小学生の頃、土日のどちらかはみんなで車に乗って隣の区に住む父方の祖母のうちへ行くのが常だった。そして、祖母は花が好きだったのでホームセンターに鉢植えを見に行ったり、たまにはちょっと遠くの公園に行ったり、祖母の家で同じDVDを100回見たり、晩御飯を食べたりしていた。そういう暮らしは私たちが小学校の中学年くらいまでは続いたと思う。曽祖母が亡くなった6年生の時くらいから、めっきり頻度は減ったように思う。今から書くことは、去年祖母が亡くなった5月に、ちょうど私が今年結婚すると思うと言う話を母にしていた時のことです。結婚する人の実家が東北だと言う話になって、母が、大阪と東北どっちも帰らなあかんからお金かかるで、と言ってきたので、確かにねえ。その点うちはおばあちゃん近くに住んでたから楽やったな、と、毎週おばあちゃんち行ってたしな。と返した。母は、毎週毎週何するわけでもないのにおばあちゃんち行くの意味わからんかった、と。家におったら家のことも出来んのに。とさらっと言った。母は本当に思ってたことをさらっと言っただけだったし、確かにその通りだと思う。祖母の家に行っていた時間の大半は本当に何もしていなかった。ただ祖母の家でテレビを見て、お菓子を食べて、お絵描きをして、週末を過ごしていただけだった。母は確かに間違いなく暇だったと思う、それにいつもいつもやだなあと思ってたわけでもないと思う。だけど私は悲しくなってしまった。おばあちゃんの葬式の前だったからかもしれない。ちょっと心が冷えた。母が欲しかった週末はどんなだっただろうか。

 

冬、おばあちゃんを車で迎えに行って、家の近所のスーパーで鍋の買い物をして、もらった福引券でガラガラを回す。一番ハズレのセコイヤチョコレートでした。